手紙と手紙で

1月はいろんな準備の一ヶ月。
立春が過ぎて、モーネ工房も動き始めました。
今年最初のモーネ日誌は、人生の大先輩との手紙のやり取りを掲載していただいた雑誌のことを。

月間『清流』の2月号の特集『手紙の愉しみ』で私の手紙のことを取材していただいた。
単に手紙のアイデアの提案ではなく、毎朝工作所が写している仁尾の海の写真を便箋にした海の表情に伝えたい想いを託して手紙にする今のいつものことを。
そして、切り抜き通信で始まった小出志ずゑさんという20歳上の方から届く素敵な手紙のことも紹介していただいた。
取材のことを伝えたら「お役に立てるなら、私の手紙の文面も何も問題ないです。由季子さんのお手紙はみんな残してますから。」と返事があって「えっ、全部残してくださってるなんて!」と私。
5年近くやりとりした手紙が載ることになって、自分の出した手紙をあらためて読見返すと、記憶の消えているものばかりで何だか恥ずかしい感じも。でも、おかげで記憶から消えていた手紙たちをあらためて見るという初めての経験をしたら、やっぱり『手紙』っていいなぁとしみじみ思えた。

紙に、その人の文字が染み込んでいるメッセンジャーだからこそ、その人が伝えたい想いがあたたかく伝わる。
秋から郵便料金が値上げされるニュースを聞いたけれど、手紙好きの人にはより強く存在の役割を果たすような気がしたりして。
担当してくださった編集の方が、私たち二人それぞれに丁寧に取材して、文章を書いてくださったので、心を伝え合うのは手紙が一番と思っていることが届く構成と文章にしてくださっています。
月刊『清流』は、書店には置かれない定期購読の雑誌ですが、この2月号だけでも購入できるそうですので、興味のある方は是非ご覧ください。