富士山の切り紙ふたたび

四国こどもとおとなの医療センターにある『イナホ珈琲』入口のギャラリー、1月の展示は父の富士山の切り紙。

 

年末に工作所と二人での搬入作業は、工作所がテキパキと壁に富士山を貼ってくれて、増えてゆく富士山の切り紙を見ているうちに胸がいっぱいになって涙が止まらなくなった。

京都のモーネから始まって、滋賀、東京、福岡、北海道、長野、台湾と各地で展示をして以来、久しぶりに見た富士山の切り紙からは、父が母を介護しながら3年半、自分自身の病気とも向き合った時間と寄り添って下さったみなさんや各地で展示を見てくださった方々との会話を思い出した。

みんなが応援してくれた想いがここに記録されていた。

 

搬入を終えた後、善通寺の上の空を見ながら「お父さ〜ん、生まれ故郷の香川で富士山の展示が叶ったよ!!」と叫んだ。

ここに来てくださる患者さんも医療者の人も一般のお客さまも、父の富士山の切り紙を見ながらたのしい会話が生まれたらいいなぁ。

展示は今月28日まで。