紙のつぶやき

寺子屋の卒業生を対象に、香川に来てから始めた記録ノートの通信。

今年で4年目になるみんなの記録のカタチが面白くなってきている。

日常のお弁当や食事の記録を切り紙と文章で記録したり、日々の草花に気持ちを重ねて切り紙で記録する人もいる。

何かしら気に留めたことをクロスステッチで記録する人、興味のある言葉を辞書のようにおっかけてゆく記録もあれば、毎日飲んでいる野菜と果物ジュースを単語帳に記録したり、元々ご主人が始めた通信寺子屋が記録のやりとりになってからは夫婦でノートの見開きに同じテーマで撮った写真が貼られたの記録も。

 

それぞれ続けているからこそ生まれる個性豊かな記録ノート。

毎月の同級生の記録ノートを写真共有ページで見ることができるのも、会ったことが無くても共に寺子屋に通っていると刺激になっている。

 

私もみんなと共に記録を続けてきた。

最初の2年間は『瀬戸内モーネ日誌』と『香川の包み紙』の記録、去年からは『本の中のことば』を記録して送ることにした。

今年の通信寺子屋が始まる前に3年間の記録を床に並べてみたら、自分の中の興味が動いてゆくのが見えて面白いと自分自身そう思った。

みんなとのやり取りがあったからこんな形で残せたと思うし、記録のために今は本を読むことが面白くなってきた。

梅棹忠夫さんの著書の中に『知の整理/ものごとは、記憶せずに記録する』とあって、この『紙のつぶやき』はモーネの財産だと思っている。