4月の切り紙カレンダー/チューリップの鉢植え
毎月始めに行っている“四国こどもとおとなの医療センター”でのボランティアの『切り紙カレンダー』は、新型ウィルスの感染防止で今月もカレンダーの作り方と材料を保育士さんに渡してもらうことに。
でも、病院内でほんの少しでも物作りの時間をこども達と寄り添うお母さんに喜んでもらえてると、ホスピタルアートディレクターの森合音さんから伝えてもらいました。
工房でカレンダーの手順見本を準備していた時、日常の紙を素材にしてできるカレンダーだったらそれぞれの場所でやってもらえるかもしれないと思って、切り紙カレンダーの材料や手順を書いてみることにしました。
*カレンダーの台紙は、下記よりダウンロードしてください。(A4サイズは1枚、A3サイズは3枚セットになっています。)
■ カレンダーの材料
・新聞紙のカラー面(グリーン系、赤系、桃色系、黄色系)
・段ボール(クロネコのコンパクト便やアマゾンのパッケージなど薄いものが切りやすい)
・丸シール(大小2サイズあると植木鉢にリズムが生まれます)
新聞のカラー面は、印刷の色のトーンやいろんな情報が含まれていて絵具で描いたような表情が出て、どの部分を選ぶかでそれぞれ個性が出るので色紙でなく新聞紙を使っています。
また、小児科病棟ではハサミが持てない患者さんがいるので、いつも丸シールを生かすデザインを考えていますが、丸シールでなくても、小学生のこどもやデイサービスで行う時は、段ボールにスタンプしたり絵具やカラーペンで丸や線を描いてもらってもシール以上に個性が出ると思います。
植木鉢の部分に段ボールを使うのは、厚みが少しあることで立体的に仕上がるからです。
新聞紙のように日常の紙を素材にするに段ボールが入ると少し異なるテクスチュアーが加わることで単純な構図も表情が出ます。
■ 作り方
新聞紙を切る形は、花の部分は『ちいさなしずく』を、葉っぱは『細長いしずく』を、茎は『細長い四角』に切ります。
絵を描くと言うと、ちょっと緊張してしまいがちですが、しずくの形を切るのはずっと簡単で、切った3枚を組み合せるとチューリップの花になります。
葉のしずくは先の方に糊は塗らずに、貼ってから少しカーブさせると生き生きします。
病院やデイサービスでこのワークショップをする時に私がいつも大切にしていることは、「上手」や「下手」という言葉は言わないようにしていて、出来たチューリップのどこがかわいいか、色がきれいとか、どこが好きかと、自分が感じたほんとうのことを伝えることだと思っています。
お家でも簡単に楽しめますので、まずは古新聞や雑誌から“色の紙”を見つけてカレンダー作りを楽しんでください。
手を動かす時間に夢中になってもらえるとうれしいです。
*何か質問があれば、mail@maane-setouchi.com までメールをください。